アメリカコーン主要生産州
こんにちわ。白戸則道です。
北米の主要穀物生産国であるアメリカの中で、コーン生産量が多い州についてまとめます。
早速ですがアメリカの地図です
日本の県名は勉強しますが、アメリカの州名を記憶している方はあまりいないと思います。日常生活では馴染みがないと思いますが、穀物相場に関与する場合は避けては通れませんので、地図でイメージを掴みたいところです。かく言う私も穀物ビジネス関連で登場する以外の州は知りませんが。
州の位置を知っておく必要性
どのエリアでの事象なのかを正確に把握しないとニュース材料のインパクトを適正に分析できないからです。例を挙げて見ましょう。
カリフォルニアで森林火災!というNEWS
例えば、「カリフォルニア州で乾燥により森林火災発生!」というニュースがあったとしましょう。カリフォルニア州はアメリカの一大農業州ですから、コーンや小麦相場も上昇するか?と思うかもしれません。しかしながら実態としては、カリフォルニアはコーン大豆の生産量はそれほど多くありません。カリフォルニアでの山火事ニュースはコーン相場には大した影響は与えません。
主要コーン生産エリア
以下の地図の濃い緑色のエリアが生産量上位4州、残りの黄緑色の州がその次の10州です。北部エリアと中西部エリアと南部エリアに大別できます。中途半端になってしまいましたが、生産量国内シェア2%以上のラインで切ったところ14州になってしまいました。
BIG4で50%超え
アメリカの農業はイメージの通り広大な農地で巨大トラクターと使用して生産がなされています。広大な農地で効率的に大量の穀物を生産しています。
中西部と呼ばれるエリアのBIG4
以下アメリカにおけるコーン生産量の上位4州とその国内生産量シェアです。これら4州で55%を占めます。(ミネソタは中西部というか北部な気がしますが、ご容赦ください)
1位 アイオワ州 16%
2位 イリノイ州 15%
3位 ネブラスカ州 13%
4位 ミネソタ州 10%
アメリカにおける主要穀物生産地は中西部エリアと呼ばれるエリアです。地図でいうとオレンジ色のサークルのエリアです。いわゆる古きよきアメリカといった風情の田舎です。悪い意味ではなく、先進国のカントリーライフをされています。特別裕福な人がいるわけではないのですが、生活は豊かです。田舎暮らしと言って侮るなかれ。近隣にゴルフ場があり、インフラも整っていて、暮らしやすいですよ。アメリカは。アメリカの中西部の高速道路を爆走してクロップツアー出張に行けるようになる日が待ち遠しいです。早くワクチン打ちたいですね。
モロコシ・トップ10
上のBIG4に続いて、トップ10には中西部および北部エリアが名を連ねます。
5位 インディアナ州 7%
6位 サウスダコタ州 5%
7位 カンザス州 5%
8位 オハイオ州 4%
9位 ミズーリ州 4%
10位 ウィスコンシン州4%
ここまでの上位10州で国内生産量の83%を占めます。
TOP10からは漏れるけれど
11位 ノースダコタ州 2%
12位 ミシガン州 2%
13位 テキサス州 2%
14位 ケンタッキー州 2%
ここまでの14州で90%を占めます。
ノースダコタやらミシガン、テキサスとアメリカ人からすると辺境の地扱いを受けるエリアがランクインします。特にノースダコタは今後注目されるエリアです。というのも、元々は北部エリアであり寒いためコーン作付けには適さないエリアとされていたのですが、近年生産技術の向上および温暖化によりノースダコタでのコーンの作付け面積が伸びています。今後TOP10に入ってくる可能性のある州と言えそうです。
最後に
今回はアメリカのコーン生産州を紹介しました。一回では覚えられないと思いますので、うろ覚えでなんとなく登場した14の州の名前を覚えて、今後天候ニュースが流れる時に再度思い出しながら、地図をみるという繰り返しかなと思います。
あと、アメリカ建国の歴史を勉強しながら、どの州が追加されて言ったのかなど勉強していくと面白いですよね。そして勉強していくうちにアメリカという国のタブーについても知る機会もあったりします。それは今の共和党と民主党の対立構図につながっている部分も当然ありますので、アメリカの地史と世界史を絡めて勉強すると面白いです。